レベルアップノート 「パフォーマンス向上」
ビジョントレーニング

サッカーのパフォーマンスにとって大切なものはたくさんあります。技術・体力・戦術・体格・・・技術や体力が必要なのは当然ですが、技術が高いだけ、体力があるだけの選手がいい選手といえるでしょうか?

答えはNOです。高い技術も素晴らしい運動能力も、『いい判断』があってはじめて発揮出来るものです。『いい判断』をするためには『いい情報』が必要です。サッカーというスポーツは情報戦なのです。いかに『いい情報』を得て、『いい判断』をするかが勝負の分かれ道となります。それでは、『いい情報』を得るためにはどうすればいいのでしょうか?

人は、情報を「五感」と言われるものから取得しています。聴覚、触覚、嗅覚、味覚、そして視覚です。なかでも、視覚情報はこれらのうちの約80%を占めています。脳神経が12本のうち、6本は眼の神経ということからも、脳は眼からの情報を欲してます。
視力、眼球運動が優れていれば、取得する情報量は多く、脳の活性化はもちろん、スポーツに対しても有利であるといえます。
サッカーにおいても、周りを見る事が大切であり、眼で見て情報を得るという力がサッカー選手の生命線と言っても過言ではありません。

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ここでは、その『眼で見る力』を少しでも向上させる簡単なトレーニングを紹介します。静止視力はトレーニングでは良くなりませんが、動体視力や眼球運動はトレーニングを積むことで確実に向上します。少しの時間でできるので実践してください。
また、ビジョントレーニングに関する様々な書籍も出版されていますので、参考にしてみてください。

1.左右の親指の爪を交互に注視する

親指を立て、顔を動かさないで爪の先を交互に眼だけで追う。ボーッと見るのではなく、はっきり焦点をあわせて見る。腕の左右の幅を広げたり、上下、前後、斜めにしたり、いろいろ工夫する。

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2.目測距離を別方向に走る

後ろにボールを置き、一瞬、後ろを振り返り、今見たボールの距離だけ走る。

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3.雑誌などで誌面の情報を瞬時に把握する

新聞や雑誌などを瞬間的に開いて何が書いてあったか、どんな写真だったかを思い出すようにする。瞬間視はトレーニングによって誰でも向上することは確かめられています。

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4.左右のボールを同時に捕る

左右に広げた手にそれぞれボールを持ち、同時に上に投げキャッチする。歩いたり、ゆっくり走りながらできるようになりましょう。

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動体視力・眼球運動さえ向上すれば情報が取れるものではありません。あくまで見る力のサポートです。周りを見る意識、周りを見る習慣があってこそ、はじめて役立つ力という事を忘れないでください。

参考 : スポーツビジョン研究会

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