レベルアップノート
「指導するにあたって」
9.初心者の心
小学校の授業のサッカーを思い出して下さい。初心者がほとんどの学校のサッカーでは取りあえず前にあるボールを蹴る、下手にボールを持ったら取られるだけ なので、蹴ってしまおう。ボールを蹴らせないためにボールの近くに行ってボールにに群がる、結果、魚鱗サッカーになってしまう。そう、それが初心者のサッ カーです。なぜ、そうなってしまうのか、端的に言うと技術が無いからです。ボールを止める、相手をかわす、ボールをキープすることが出来ない、ボールを取 られてしまう、だから、蹴っておこう。では、どの程度出来たらこの初心者サッカーから脱却できるのか。まったくの、初心者が、ある程度サッカーという種目 になれるのにどの程度の時間が必要なのか。サッカーになれるということはどういうことでしょうか。 私たちは、ボールをある程度自分の思うように動かせる頃と考えています。練習への取り組みや、体の成長の度合いで個々まちまちですが、概ね、1年半か ら2年程度かかると考えています。取りあえず、リフティング30回ぐらいが目安でしょうか。これぐらい出来れば、選手らしい動きが出来ると考えています。 エー、一年半もといった声が聞こえてきそうですが、でも、そこが辛抱のしどころです、足という最も不自由な部分でボールを扱う競技なのでどうしても時間 が必要になります。ですので。私たちは、初心者の頃はやっぱり遊びが一番だと考えています。遊びの要素を多くすることで、技術的に出来ない子供たちの モチベーションをあげていきたいなと考えています。
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